近年、医療を取り巻く環境は益々厳しくなっています。超高齢化社会を迎えるわが国では、膨張する医療費の抑制を目的に様々な改正がなされているものの、一方では医療の質をどのように担保するかという患者にとっても医師にとっても重大な問題は残されたままです。しかし現実的にこの医療費の膨張は無視できず、何も策を講じなければ医療制度の運営そのものが行き詰る事態です。こうした中で医療界においてもその効率化を図ることは不可欠であり、現在その一つのあらわれとして国公立病院の統廃合や民間病院の閉鎖等が全国で進んでいます。
一方では毎年約8,000名が医師国家試験に合格しており、閉院または亡くなられる医師を差引いても約6,000名が純増しています。2000年には人口10万人対比医師数が200人を超え、地域偏在という課題は残すものの、特に都市部においては先進国の中でも医師の過剰感はトップレベルです。このような厳しい状況下、私共は医師のプロフェッショナル・フリーダムを少しでも実現して頂く為に、医師の『転職』『開業』という二つの側面から支援させて頂きたいと考えています。